余ったギガを燃やして供養する「ギガ火葬場」を作った

2026-07-15 ハック

ある日、povoのデータトッピング67GBがその日で失効することに気づいた。購入時の見立てが甘く、余らせすぎてしまった。期限が来れば、残りは使われないまま全部消える。

なんとかこれを有効活用できないものか。
頭を悩ませているうちに…ギガはお空へ旅立ってしまった。

この悔しさをバネに、ギガを燃やすだけのアプリを作ってみた。

ギガ火葬場 — 余ったギガを燃やして供養する

giga.chuqk.com (スマホのモバイル回線でどうぞ)

ギガ火葬場の入口画面。鯨幕の下に「余ったギガ、供養いたします」の口上と、1GB・3GB・10GB・全部の供養プラン

余ったギガを燃やして供養するジョークWebアプリだ。やることは3つしかない。

  1. 燃やす量を決めて、点火する
  2. 画面を点けたまま、炎を見届ける
  3. 燃やし終えると、戒名が刻まれた位牌(供養之証)を授かる

燃焼画面。炎が立ち上り、その下に 0.35 GB 供養済み・100 Mbps・残りおよそ 52 秒の表示

通信の中身は無意味なランダムデータで、端末には何も残らないし、何も送らない。
ただギガが減る。それだけのアプリである。

戒名は燃やした量で格が上がる。信士から始まり、居士、大居士、そして院殿大居士。戒名が長いほど位牌が伸びる。位牌はそのまま画像で保存・シェアできる。

供養完了画面。戒名「釋灰流ギガ居士」が縦書きで刻まれた位牌 (供養之証) と、「1.00 GB のギガ、電波となりて天に還る」の裏書き

ちなみにWi-Fiからアクセスすると門前払いになる。

コンセプト: 損失回避の腹立ちを供養に変える

調べてみると「余ったギガを使い切る」というニーズ自体は広く存在するようだ。キャリアの公式記事も海外メディアも扱っている。
ところが提示される手段はアプリ全部更新・スピードテスト連打・動画視聴のようなものだけで、「燃やす」専用プロダクトは見当たらなかった。

ギガ火葬場は容量を淡々と消費するユーティリティではない。失効への損失の苛立ちを、ゲーム体験に変換する儀式(供養)だ。

だから下記のような仕様にしている:

「見届けるのが供養」という儀式性は、実はブラウザの技術制約(バックグラウンドタブは通信が絞られる)とも、同じ方向を向いている。意義と仕様が一致しているのが奇しくも美しい。

おわりに

月末、失効日の夜、静かに消えていく残りのギガ。どうせ失われる権利なら、燃やして弔いませんか。

あなたの大切なギガが、どうか安らかに旅立ちますように。