ある日、povoのデータトッピング67GBがその日で失効することに気づいた。購入時の見立てが甘く、余らせすぎてしまった。期限が来れば、残りは使われないまま全部消える。
なんとかこれを有効活用できないものか。
頭を悩ませているうちに…ギガはお空へ旅立ってしまった。
この悔しさをバネに、ギガを燃やすだけのアプリを作ってみた。
ギガ火葬場 — 余ったギガを燃やして供養する
giga.chuqk.com (スマホのモバイル回線でどうぞ)

余ったギガを燃やして供養するジョークWebアプリだ。やることは3つしかない。
- 燃やす量を決めて、点火する
- 画面を点けたまま、炎を見届ける
- 燃やし終えると、戒名が刻まれた位牌(供養之証)を授かる

通信の中身は無意味なランダムデータで、端末には何も残らないし、何も送らない。
ただギガが減る。それだけのアプリである。
戒名は燃やした量で格が上がる。信士から始まり、居士、大居士、そして院殿大居士。戒名が長いほど位牌が伸びる。位牌はそのまま画像で保存・シェアできる。

ちなみにWi-Fiからアクセスすると門前払いになる。
コンセプト: 損失回避の腹立ちを供養に変える
調べてみると「余ったギガを使い切る」というニーズ自体は広く存在するようだ。キャリアの公式記事も海外メディアも扱っている。
ところが提示される手段はアプリ全部更新・スピードテスト連打・動画視聴のようなものだけで、「燃やす」専用プロダクトは見当たらなかった。
ギガ火葬場は容量を淡々と消費するユーティリティではない。失効への損失の苛立ちを、ゲーム体験に変換する儀式(供養)だ。
だから下記のような仕様にしている:
- 画面を点けたまま見届けないと、火が消える (タブを離れると燃焼は中断する)
- 完走すると戒名と位牌が授与される
- 供養の証はシェアできる
「見届けるのが供養」という儀式性は、実はブラウザの技術制約(バックグラウンドタブは通信が絞られる)とも、同じ方向を向いている。意義と仕様が一致しているのが奇しくも美しい。
おわりに
月末、失効日の夜、静かに消えていく残りのギガ。どうせ失われる権利なら、燃やして弔いませんか。
あなたの大切なギガが、どうか安らかに旅立ちますように。
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